声のプロとアスリートのためのサプリメント。ヒトの粘膜から見えてくることがあります。

今月のキーワード『体温』

暑くもなく寒くもなく心地よく過ごせた季節は早々に過ぎ、日一日と気温が下がって寒くなってくる初冬の頃。これからの寒い季節は体温維持にエネルギーを使う季節です。
暖かい季節の間は体温維持にエネルギーを使わずにすむぶん、副交感神経優位で代謝が下がっていた身体も、寒さと共に交感神経優位になり、代謝が上がってきます。
『食欲の秋』といわれるように、涼しくなって食欲が増してくるのは暑さから解放されたせいばかりでなく、身体の持つそんな自然な摂理でもあるのです。ですから、少々食べ過ぎたとしても日ごろからよく身体を動かし、健康体の方であれば特に問題はないのですが、もしあなたが低体温だとしたら話は別です。
大人になると風邪をひいたときなど具合が悪いときでもない限りなかなか体温計で熱を測ったりすることはないと思いますが、あなたは自分の平熱を正確に知っていますか?
これを機に、まずはちょっと自分の体温を測ってみてください。
「病気は身体の冷えている部分に起こる」ともいわれています。
これからますます寒くなる冬に向けて、今月はそんな『体温』についてのお話です。


ポイントは朝10時の体温が36.5℃あること!

よく自分の平熱は36度3分だ、といったりしますが、朝昼夜と一日を通して時間ごとに体温を測ってみると、人間の体温が一日を通して一定ではなく、上がったり下がったり変動しているのがわかります。熱が出る病気にかかっていなくても体温は時間帯や気温、食事や睡眠や運動、ホルモンバランスや感情の変化などによっても変動しています。
一日のうちで最も体温が低い時間は目覚める前の早朝4時から6時といわれ、起床とともにだんだんと上昇した体温は午後2時から5時の間に最も高くなり、夕方以降、再びゆるやかに下がりはじめます。そして就寝する頃にはさらに下がって眠りに入ります。
前回のキーワードでもお話ししたように、このとき日中の体温と夜の体温差が大きければ大きいほどスムーズに入眠でき、深い眠りが得られるというわけです。

そして今回のポイントは、できたらすぐにでも試してみてほしいのですが、朝10時の体温が36度5分以上あるかどうか、ということです。
なぜ朝の10時かというと、それが一日のうちで最も正確な平熱を測れるからで、また
体温が36度5分以上ある状態というのは身体が健康で免疫力が高いことを表している
からです。実はこれを書いている私は、真夏の暑い時期に頭も身体もあんまり暑いので 熱でもあるんじゃないかと思ってちょうど朝10時に測ってみたところ、たったの35度5分 しかなくてびっくり! ショック! なんてことがありました。自分はいつでもふつうに平熱 36度3分はあると思っていたからです。

いま増えている低体温の人

さて、いま実際に自分の体温を測ってみたら私と同じように35度台しかなかった、という方もいらっしゃるんじゃないかと思います。かつて日本人の平熱は36度5分あるのがふつうだったのに、現在では36度5分ある人のほうが稀で、老若男女問わず35度台の人が多いそうです。では何故それだけ体温の低い人が増えてしまったかというと、以下にあげたような現代人のライフスタイルと食にその原因がありそうです。

  • 夏でもカーディガンや膝掛けが必要なほど冷房の効いた電車やオフィス。
  • 環境汚染物質の増加。
  • 食品に含まれる食品添加物の大量摂取。
  • 一年中アイスや冷たい飲みもの、南国の果物や野菜などを食べるようになった。
  • 常に食べ過ぎ、飲み過ぎで運動不足傾向にあること。
  • ストレスによる血行不良。
  • ストレスでつい甘いものを摂り過ぎてしまう。
  • コンピュータの普及による運動不足で体力や筋力が落ちている。
  • どこにでも自販機があることや、ペットボトルの持ち歩きによる水分の摂り過ぎ。
  • 入浴をシャワーで簡単にすませる習慣。
  • 慢性的な寝不足。
  • 薬の飲み過ぎ。
  • 間違ったダイエット。

・・・・・・ などなど、ざっとあげただけでも今の生活で身体を冷やすことをあげたらきりがないほどです。よく体温が1度下がったら免疫力は37%低下し、基礎代謝は12%低下、体内酵素の働きは50%低下し、さらにガン細胞は低体温を好んで35度で最も増殖する、といわれていますが、では実際に低体温だとどんな弊害や症状があるのでしょうか。

低体温から起こる様々な弊害、症状。

低体温で何がいけないかといったらまず一番に、身体が冷えると血液の循環が悪くなることです。血流が悪くなったことで血がどろどろになり、
基礎代謝の低下、内臓機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、免疫力低下、新陳代謝の低下による肌の老化、自律神経失調症、貧血、不妊、生理不順、更年期障害の悪化、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、高血圧やむくみ、動脈硬化、血栓、動悸・息切れ、ガンなどの生活習慣病、胃腸障害、消化不良、便秘、肥満、肌荒れ、アレルギーの悪化、体臭、抜け毛、白髪、口内炎、頭痛、肩こり、首こり、眼精疲労、難聴、やる気が起きない、年中だるい、イライラする、うつ、集中力の低下、不眠症、眠りが浅い、疲れやすい、風邪をひきやすい、腰痛や膝痛、関節痛、膀胱炎や頻尿、

など、様々な症状が起こりやすくなります。
つまり、低体温だと血行が悪くなり内臓を含めた全身の機能が低下するわけですから、いま健康な人でも病気にかかりやすくなり、持病を持っている人ならなおのことますます持病が悪化する、というわけです。
では次に、どうしたら低体温を改善できるかというお話の前に、低体温と冷え症の違い、身体が冷えているときのサインについてお話しします。

低体温と冷え症の違い

冷え症は、手足などの身体の末端や下腹部、お尻などが冷えていることから比較的、自分でも自覚しやすいのが特徴ですが、低体温は身体の芯部が冷えているので自覚しにくいのが特徴です。
まずは朝の10時に腋の下に体温計をはさんで体温を測り、体温が36度2分以下しかなかったら低体温を疑ってください。さらに下にあげたような症状がいくつかあてはまるようでしたら、低体温改善のために積極的に身体を温めることをはじめましょう。

身体が冷えているときのサイン

  • 赤ら顔
  • 毛穴が開いている
  • 鼻の頭が赤い
  • 手足が温かいのにお腹が冷たい
  • 頭や上半身は暑いのに体温を測ると低い
  • 目の下にクマ
  • 唇が紫っぽい
  • 歯ぐきの色素沈着
  • 手のひらが赤い
  • 青あざができやすい
  • クモ状血管腫(赤い発疹を中心に放射状に広がる血管が肉眼で見える状態)
  • 痔出血
  • 生理不順、不正出血
  • 下肢静脈瘤(膝の裏や足に欠陥がボコボコっと浮き出ていること)

低体温にならないようにするためには

①食事は腹八分目か七分目でやめ、食べ過ぎない

食べものを消化するためには胃腸の壁に大量の血液を配給して胃腸を働かせる必要があるため、脳や筋肉やほかの臓器へ供給される血液が少なくなって急激に眠くなったり、疲れを感じたり、返って体熱が低下する原因になります。
またすでに低体温の人が常にお腹いっぱい食べていると、食べたものがうまく燃焼されずに身体に溜まってしまうため、肥満の原因や血液を汚すもとになります。
逆に小食にすると胃腸への血流が少なくてすむため、ほかの臓器への血流が多くなって免疫力が上がります。特に中高年といわれる年齢になったら過食は控えたほうが賢明です。

②身体を冷やすものをできるだけ食べたり飲んだりしない

冷たい食べものや、水分を多く含むもの(アイスや清涼飲料水や缶コーヒーやジュースや牛乳やビールなど)、ケーキやチョコレートなどの糖分と脂肪分が多い食べもの、白砂糖や化学調味料などの精製された食品、パンやバターやマヨネーズやクリームなどの柔らかい食べもの、そして冬に南方産の夏野菜や果物を食べていると身体を冷やします。冬になったら野菜をとるのも生野菜のサラダではなく、できるだけ身体を温める食材を選んで熱を加えて食べましょう。ミネラルウォーターを飲むときも冷やさず常温で。冬の朝に飲むのはコップ1杯の水より白湯が適当です。
また糖分を摂り過ぎると血液中に血糖や中性脂肪が増えて血行が悪くなり、冷えを招く原因になります。

③水分を摂り過ぎない

これまでミネラルウォーターのCMなどでもいわれてきたように『渇く前に飲む』ということが推奨されてきました。たしかに水分が足りなくなった途端に身体は疲れてしまうので水分補給はとても大事なのですが、体温が低くてあまり身体を動かさない人が必要以上に水分を摂ってしまうと、過度の栄養と同じように身体に溜まってしまいます。昔から『水毒』という言葉があるように、身体に溜まった水はむくみや冷えや痛みなど、様々な症状の原因となります。すべてはバランスが大事なので、季節や自分の身体の要求に応じて上手に水分補給することが大切です。
また紅茶や緑茶、珈琲などのカフェインは利尿効果が高いので飲んだ以上に水分が排出されてしまい、水分補給にはなりません。逆にその利尿効果をうまく利用して身体の中の余分な水分を排出するにはいいかもしれません。ただし、一般成人にとって適度なカフェイン飲料の目安は一日に3杯程度です。

④薬を飲み過ぎない

よく、ちょっと頭が痛いからといってすぐに鎮痛剤を飲んだり、お腹が痛いからといって慌てて胃腸薬を飲んだりする人がいますが、日常的に薬を多用していると人が本来持っている自然治癒力や免疫力まで低下してしまいます。化学薬品は解熱剤に限らずほとんどのものが身体を冷やす作用があり、抗生物質などはお腹の善玉菌まで殺してしまいます。風邪をひいて熱が上がってくるのも、身体がウイルスを押し出そうとして免疫が正常に働いている証拠なので、それを薬で抑えてしまうと返って風邪の治りが悪くなります。どこかが痛いときすぐに薬を飲むのではなく、まずはその症状がどこからきているかを考え、自分の身体の声に耳を傾けましょう。種類にもよりますが軽度の頭痛なら首や肩を温めたら治ってしまうこともありますし、ふつうの胃痛なら食事をぬいてお腹を休めたら治ってしまったりします。
何よりふだんから薬に依存しすぎないことが大切です。

⑤ストレスを溜めない

人間、ストレスを感じた瞬間に胃がきゅっとなったり、みぞおちが硬く重く感じられたりするものです。そんなとき身体は呼吸が浅くなって酸欠状態、筋肉は緊張して血流が悪くなっています。ストレスもまた体温を下げて身体を冷やすもとです。
ストレスを感じたら物理的にさっとその場を離れて歩いたりすることで視点を変えやすくなり、外の空気を吸って身体を動かすと心も軽くなってきます。ストレスから喫煙量や飲酒量が増えるのは、さらなる体調不良を招いて心身ともに悪循環です。

積極的に身体を温めよう!

  • 体温を保持する下着や腹巻を着たり、冷えとりソックスやカイロをなどを利用して身体が冷えないようにする。特に首、手首、足首と下腹部は冷やさないように。
  • 身体が冷えていると思ったら電子レンジで温めて使うホットパックや、生姜湿布(70度くらいのお湯に生姜のすりおろしたもの、または粉末を入れてタオルを浸して絞ったもの)を、冷えていて温めると心地いいと思う部分にのせて温める。
    肩や腿などの大きな筋肉を温めるとすぐに体温が上がって身体全体が温まる。
  • 手浴、足浴をする。(洗面台にお湯をためる方法なら比較的、気軽にできる。)
  • 夜寝る前はじっくりお風呂で温まる。
    湯舟につかる際、お湯に身体を温める作用のあるエッセンシャルオイル(マジョラムスイートやジンジャーなど)や、ひとつかみの天然塩を入れると効果的。
  • 休日は30分の半身浴。
  • たまにはサウナや岩盤浴で大量の汗をかいてデトックスする。
  • 日常的に継続可能な運動をする。
    毎日朝晩15分の早歩き。(これだけで免疫力が活性する!)
    足を肩幅に開いて、踵を上げたり下げたりする踵上げ運動。
    両脚を肩幅よりやや広く開いて立ち、頭の後ろで手を組んで、背筋を伸ばして
    息を吸いながらゆっくりしゃがんだり立ったりするスクワット。
    踵上げ運動もスクワットも5~10回くらいを1セットとして、3セット~5セットくらいを目安に最初は無理のない程度に。筋力がついて慣れてきたら1セットの回数を増やすなどして徐々に負荷をあげていく。
    ほか階段の上り下りなど、小さなことでも毎日継続することで確実に筋力はついて体温は上がりやすくなるので、年齢にかかわらず諦めずにトライしましょう。
  • 身体を温める飲みものを飲む。
    身体が冷えるとき、いちばん手っとり早いのは温かい飲みものを飲むこと。
    なかでも1番温まるのは生姜紅茶。熱い紅茶にすりおろした生姜(あるいは自然食品店などで売っている粉末の生姜末)を入れて、ハチミツや黒砂糖で甘味を
    つけ、お好みでレモンを絞ると飲みやすくなります。飲むとすぐに体温が上がって温まります。
    日本古来からある葛も身体を温める作用があるので、お湯に生姜、ハチミツか黒砂糖、葛を入れて溶かした生姜湯も身体を温める代表格です。
    アルコールも過度になると身体を冷やし、粘膜を痛める原因になりますが、適度であれば即効で身体を温めるにはいい飲みものです。その場合もやはり冬
    はホットで飲めるものがいいでしょう。

さて、以上のことをまとめると、身体を温めるには、小食、運動、着衣の工夫、湯船につかって入浴、手浴や足浴、生姜湿布、生姜紅茶などがポイントになります。今日からでも始められることもあると思いますので、まずはできるところからやってみてください。
体温が低いとガンになりやすいだけではなく、肩こりや腰痛、関節痛などの痛みや、肥満や抜け毛や白髪、毛穴の開きといった美容上にも問題が出てるので、体温が高いに越したことはないですね。

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