声のプロとアスリートのためのサプリメント。ヒトの粘膜から見えてくることがあります。

今月のキーワード『インフルエンザ』

昨年にくらべるとスタートが遅かったインフルエンザの流行ですが、そろそろニュースでもその流行が報じられるようになってきました。
例年、これからひと月くらいがそのインフルエンザの流行のピークとなることをうけて、今月は今年のインフルエンザの特徴と予防について開発ドクターに伺いました。
また、今回ここではあまり触れていませんが、すでにノロウイルスの流行もはじまっています。どちらの病気も予防の要は手洗いの励行です。帰宅時と食事の前はかならず液体石鹸で手を洗う習慣をつけましょう。とくに調理をする方は、調理をする前と後にかならず手を洗うことが必要です。カキなど、貝類の内臓を含んだ生食は時にノロウイルス感染の原因となりますので、高齢者や乳幼児は避けたほうが無難でしょう。そして、もし家族がかかってしまったら、汚れた衣類を始末するときには手袋、マスクをしたうえでバケツなどで個別に洗って消毒することが必要となります。また、ノロウイルスの症状は3日くらいでほぼ治まるといわれていますが、その後、約6日くらいはウィルスが排出され続けるので注意が必要です。
そして、何よりも大事なことは日ごろから免疫力を高めておくこと。
そうではなくても1年で最も寒いこの時期、インフルエンザやノロウイルスにかかってしまうことほどつらいことはありません。ふだん以上にバランスのとれた食事や睡眠、保温につとめて、どうか元気にこの冬を乗り切ってください。
それでは、今月もどうぞ最後までお読みになって、お役立ていただければ幸いです。


今年のインフルエンザの傾向と対策

今年のインフルエンザワクチンは完成度が高いためか、まだ大規模なインフルエンザの流行は起きていないようです。もちろん、ぜんぜん出ていないわけではなく、少しずつは流行ってきているようですね。
そんななか、2013年の11月から12月に札幌市内の医療機関を受診したインフルエンザ患者6人から抗インフルエンザ薬のタミフルやラピアクタが効きにくい耐性ウィルスが見つかった、という報道がなされました。
これは全てのインフルエンザにタミフル、ラピアクタが効かないというわけではなく、この2種類のお薬では効果が出にくいインフルエンザウィルスも出はじめたよ、というニュースなのですが、驚きの結果ではあります。
ただ現在、日本で発売されている抗インフルエンザ薬にはほかにもリレンザ、イナビルと2種類の薬がありますから、まだしばらくはこれらのお薬を使えばよいと考えられますが、この薬ばかりを使っているとまたタミフルと同じように効かなくなってくるときがやってくるだろうと思います。またこの2種類のお薬は吸入タイプのものですから、幼児や吸入する力の弱いお年寄りには不向きと考えられるため、薬屋さんには少し考えていただきたいところだと思います。

それにしても、どうしてワクチンの効かない『耐性ウィルス』ができてしまうのでしょうか?
それというのも、ありとあらゆる生命体は同じ刺激を受け続けているとその刺激に対してあまり反応を示さなくなる、ということがあります。
たとえば私たち人間でもこういった例があります。
漆器職人も新米のうちはよく漆にかぶれてしまうそうですが、だんだん仕事に慣れてくるにつれて漆にかぶれないようになってくる。つまり、漆に対して耐性ができてくるということです。
これと同じように、細菌やウィルスたちも自分を守ろうとしてこのような防御方法を自然に獲得するということですね。

このタミフルやラピアクタ耐性のインフルエンザたちは確かに困ったものなのですが、インフルエンザが流行る時期にもうひとつ困ったことがあります。
インフルエンザウィルスは鼻の奥にある粘膜や口の奥にある粘膜で増殖してしまうのですが、この鼻や咽頭(口の突きあたりの部分のノド)に悪さをするものがウィルス以外にもこの時期、日本にたくさんやってきてしまうのです。

それは黄砂やPM2.5と呼ばれる中国からのお客さんです。
これらの粉じんは私たちの鼻や咽喉を侵し、炎症を起こしてしまいます。
ただでさえ、この場所にインフルエンザウィルスがやってくると増殖しやすくなってしまうのに、これらの粉じんで先に炎症を起こされてしまっていたら、さあ大変です。
インフルエンザウィルスの増殖はたやすくなり、早い話がインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。そのためにも「インフルエンザにかかったらお薬を飲んで」というより前に、まずかからないように予防することが大切ですね。

うがいやマスク、手洗いが重要、とよく言われていますが、うがいよりむしろ、何か飲みものを飲むというのもひとつの方法です。喉についた可能性のあるインフルエンザも「危ないな!」と思ったその瞬間に少しずつお水を飲んだり、お茶を飲んだりしていると、たとえ本当にウィルスが付いていたとしても飲みものとともに胃の中に流されてしまいます。胃に流されたウイルスは胃酸の中ですぐに死滅してしまうので安全です。
うがいをすることで口の中や、喉の奥まできれいにできると思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら、けしてそうではありません。うがいだけでは喉の奥までは水がやってこないのです。

でも、歯磨きをしながらだと少しずつ喉を湿らせてくれるので、どうせ歯を磨くなら天然塩や岩塩などミネラル成分の多い塩で歯を磨くと、粘膜に塩の栄養分が吸収され、少し粘膜が元気になりますから、うがいだけよりは効果的な予防になります。
また、マスクは自分の吐いた息で鼻や咽喉を湿らせ、加温することになりますのでこれも予防にはもってこいです。ほかには手洗い。ノロウィルスでは次亜塩素酸でないとなかなか効果がありませんが、インフルエンザならアルコールでも十分ですし、何にもないなら水だけでも役に立ちますから、しっかり手を洗って他の人に移すことを避け、自分でもウィルスに触れないように心がけましょう。

さて、ここまで読んできて「それでも不安だ。ここに書いてあるようなことはいままでにもやってきたが、それでもよく風邪やインフルエンザにかかってしまう」という方には、こんなことも情報として知っておいてください。

筋肉を強くするには筋肉トレーニングが役に立つことはもう皆さん、よくご存知ですよね。けれども粘膜を強くするには筋トレ、というわけにはいきません。
粘膜を強くすることのひとつに、コラーゲンを飲んでみる、という方法があります。
人間の身体には髪の毛、皮膚、骨、筋肉、関節、血管と、身体じゅうどこにでもコラーゲンを必要とするところがあるのですが、粘膜にもコラーゲンは必要です。
そこで、良質のコラーゲンをお摂りいただくことで自身のコラーゲン生成を促し、粘膜をより良い状態にしていく、という方法があります。

そうすると、ばい菌やウィルスは鼻の奥や喉の奥の粘膜で炎症を起こしにくくなりますから、病気にかかりにくくなるのです。コラーゲンは単にお肌をぷるぷるさせる美容面だけではなく、粘膜もしっとり潤してくれる、これも健康には必要なことですね。

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