
ピュアメッドサプリメントの監修医であるDr.松永の、健康についての考え方や日々の生活の中のアドバイスなどをご紹介。
ピュアメッドヘルスアドバイザー
大北メディカルクリニック院長 松永敦
昨今、健康業界、美容業界といえばアンチエイジング、アンチエイジングと連呼することおびただしいようです。アンチエイジングとはエイジング、すなわち年をとることに対してアンチ、抗うということ。「抗加齢」というものです。なるほど、この抗加齢という意味が必要以上に年をとり過ぎないという意味であれば納得もいきますが、アンチといった瞬間に年をとることへの恐れや嫌悪というニュアンスが流れ込み、加齢を避けようという考えになりがちです。しかし、誰にとっても年をとるということは大いなる自然の流れであるのに、この自然の流れに逆らった方法で本当に健康になれるかというと、それは稀なことです。
どうやら「年をとること=不健康」と考える人がたくさんいて、自分は不健康と見られたくはないから「年をとっていないように見えること=健康」でいこうと勘違いされているようです。「年をとっていないように見えること=若く見えること」ではないのです。それを単なる若作りと世間では言います。たとえ年をとっているように見えたとしても、それを許容し、自分の年齢、すなわち自分の経験と、それをもたらしてくれた環境に感謝すればおのずから若々しさが近づいてきて、本来の健康が手に入りやすくなるものです。
そこで、私たちには年をとることに対して抗うのではなく、上手に年を重ねていこうという考えが必要になってきます。これを私、松永はグッドエイジングと呼ぶことにしました。(多分、この呼び方をしてる方は、他にもたくさんいらっしゃるでしょう。)すなわち、全ての人が100歳まで生きられるわけではないかもしれません。また、極論を申せば誰しもが明日の命に100%の保障をもらっているわけではありません。が、しかし明日の自分を憂うよりも、今の自分を感謝する。これがグッドエイジングの基本です。今ある自分を認めることからグッドエイジングは始まります。そうした受容の上に、少しでもこの状態を維持しよう、できるなら少しだけ良くしよう、という日々の姿勢の積み重ねがグッドエイジングにつながります。
先ほどからお話ししているアンチエイジングでは、年をとらないためなら他人の身体の一部を使ってまでも自分が長生きをして何とかやりくりをしていく、という哲学が当たり前のものとして許容されてしまいますが、この哲学ではいま自分に与えられた身体を粗末にしても何とかなるという、人間の傲慢さに簡単に結びついてしまいます。
私どもは年齢を自在にあやつれる魔法使いではありません。しかし、どのようにすれば人が本来持つ力を活かして健康を享受し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ/生活の質)を高めながら生き生きした人生を送れるかを、皆さまと共に考え、共に成長していけるグループでありたいと願っております。
これが私どもが考える、本当の意味でのグッドエイジングなのです
「あーあ、今日も疲れたなぁ。いっちょう、カラオケ屋にでも繰り出すか!」
とカラオケ屋さんに行く前に、譜面を読んだり音符の書き方を練習したりしてから行く、という方は滅多にいないと思います。譜面の読み書きとは、音を楽しむ、すなわち音楽をするための音楽学です。しかし、一般的には音楽学を勉強しなくとも音楽を楽しみ、人生の一部にしている方はたくさんいます。
では医学は別なのでしょうか?
他の分野ではたいていのものは楽しんだり、興味を持ってわくわくしたりすることから始まるけれど、医学だけは医療従事者を目指す者以外には無縁です、というのは本当ですか? 本当にそんなに難しいことを勉強しないと、人は健康になれないのでしょうか?
たとえば、かわいい赤ちゃんのお腹が痛くなったときにはどうしましょう?
「医学部を卒業していないから私は何にもわからないわ」なんて言う前に、まずお母さん方は自然に赤ちゃんのお腹をさすってあげていると思います。もちろん、これだけで済まないときには小児科の先生の出番ですが、世の中にはお医者さんの手を借りなくともなんとかできる、昔からのおじいちゃんやおばあちゃんの知恵というものがたくさん存在するのです。
今の医学、医療術、というものが体系づけられる前には、熱を出せば瀉血(しゃけつ)といって悪い毒を出すために血液を体外に少し流出させるという、今日では呪術師でもやらないような野蛮な医療法がまかり通っていました。また、19世紀のイギリスの医学界では『タバコこそ万薬の長』というような発表もありました。風邪をひいたらすぐ抗生物質、血圧が高くなれば降圧剤と、薬が主体の医療はまだまだ続いています。確かに人々の寿命は延びたかもしれません。しかし、本当にみんなそれで健康になっているのでしょうか? 抗生物質を飲み続けている人のお通じはけして良い状態とは言えませんし、降圧剤を飲み続けている人の血色の悪さも健康的ではありません。
今から10年後には、抗生物質や降圧剤の使い方もきっと変わってくるものと思われます。
本当に元気になるためには『医学を学ぶ』のではなく、まずは元気になるための知恵を楽しんでみる、ということが必要だと思います。知恵とは単なる知識ではありません。私たちの経験と、そこから生まれたものを素直に感じることから湧き出るものです。この知恵を基に人が本来の健康を享受することが私たちの言う『医楽(いらく)』です。皆さんも私たちといっしょに医楽してみませんか?